2018年02月12日
コクサイ S&W M10 改一号 その29
実射性能に関するカスタムは色々試したのですが、ブログに書いたものの実際には採用しなかったりしたものもあり、自分でも分からなくなっているので備忘録を兼ねて残しておこうと思います。
なお、意味のない変更や、改悪している可能性もあるので参考程度にしておいてください。
① ハンマーの前面を削る。バルブの解放量が大きくなる。
② ノッカーに当たる部分の形状を修正。バルブの解放量が大きくなる。
③は間違い
④ 線径1.1mmのピアノ線でハンマースプリングを自作。スピコンを参考に。トリガーが軽くなる。
⑤ ハンドに0.1mmのステンレス板を張り付ける。定番チチバン対応。もう少し厚い方が良いかも。
⑥ リバウンドスライドの上部を少し削る。①の対応でハンマーが衝突するようになってしまうため。
⑦ サイドプレートとの隙間を埋めるために1mm(?)アルミ板を張り付ける。
トリガーを引くとリバウンドスライドが浮いていたので。
⑧ 抵抗になりそうだったのでOリングを外す。
⑨ 軸を少し細くする。ガスの流入量が増えるはず。
⑩ 下部の傘の直径を小さくする。ガスの流入速度を速めたいので。効果は不明。
⑪ 重りをABS樹脂で作成。ハンマースプリングを弱くしたので軽い方が良いかと。
⑫ ④のハンマースプリングに合わせてバルブスプリングを弱いものに変更。
ホームセンターで購入。線径1mm外径10mm。適当に長さ35mmにカット。
⑬ デコボコしていたので滑らかになるように研磨。効果はなかった。
⑭ シリンダーが前後にガタつくのでプラリペアを流し込んで隙間を埋める。
これをやらないとハンドがシリンダーを押し、フォーシングコーンに引っかかってしまう。
⑮ エキストラクターを固定する突起が小さくガタつくのでプラリペアで修正。
カートリッジを装填するとガタつかないので意味なかったかも。
⑯ シリンダーとバレルのセンターを出すために、シリンダーロックの形状を変更。
少し行き過ぎてロックするようにした。また、ガタつきも抑えた。
⑰ フォーシングコーンは元の可動式を外して、アルミ削り出しのものを使用。
トリガーがスムーズになる。
また、シリンダーとのセンター出しのためにバレルをずらして固定。
⑱ ガスルートの出口をフラットにした。理由は覚えていない。
という感じでした。
思っていたより変更箇所は少なかったです。
ハンマーやハンド周りは色々形状変更を行っていたのですが、結局ノーマルのままになりましたしね。
この辺りはまだ研究の余地がありそうです。
M10改一号は今回で終了です。
次に作成するものは大体決めているので、またアップして行こうと思っています。
おわり。
2018年02月11日
コクサイ S&W M10 改一号 その28
ようやく完成しました。
作成を開始したのが一昨年の11月で、途中8ヵ月ほどなにもしませんでしたので、正味7ヵ月で完成となりました。
当初は内部カスタムだけですぐに完成させるはずが、いつのまにかレースガンモドキになっていました。
まず、外観はこんな感じになりました。
アイアンサイトのレースガンのつもりです。
特徴的な個所を挙げていきますと、まずはグリップです。
ABS板からの削り出しで作成しています。
レースガンでよくある、プローンで撃てるように下部を大きくしたグリップをイメージしましたが、やや小さくなってしまいました。
ただ、左手の小指でいい感じにグリップ出来るので気に入ってはいます。
あと、好みでかなり太いです。
滑り止めはストーン調スプレーで吹いた後、軽く慣らしてから塗装しています。
レースガンといえば特徴的なサムピースです。
前作のM19ではABS樹脂で作成しましたが、今回はアルミから削り出しました。
これは新たに導入したマイクロフライス盤が活躍しました。
この細い溝は手作業では無理でしたね。
ハンマーはスパーをカットし、メッキを剥がした後ブルーイングしました。
トリガーも同様にブルーイングしています。
ただ、ブルーにはならず茶色っぽくなっていますが。
あと、アジャスタブルなリアサイトを作成しました。
なぜか特に何も参考にしなかったために奇妙な形になってしまいましたが、機能的には上下左右の調整が出来るのでまあ良しとしています。
5インチバレルにしたので、アウターバレルをアルミで作成しフロントサイトを載せています。
画像では白く塗装されているように見えますが、実際はサンドブラストしただけでグレーです。
コクサイリボルバーのシリンダーは中心がずれているのが問題なのですが、今回はヤフオクでNCフライス削り出しの樹脂シリンダーを手に入れまして、それを使用しています。これのおかげでシリンダーとバレルのセンターが出るようになりました。
ロッキングピンは削除しているので、ヨークを固定するのにプレスボールプランジャを埋め込んでフレームに引っかけるするようにしています。
前作は磁石を使用しましたが、スイングアウトさせる時の抵抗は磁石の方がスムーズな気がしました。
塗装はこだわりがないので適当です。家にあった染めQのブラックで塗装しました。
フレームは艶消しでグリップは半艶です。
リアサイトとサムピースはブルーイングしましたが、すでに剥げてきています。塗装でも良かったかもしれません。
今回はマイクロフライスを導入したことで、新しいことが出来るようになったのが良かったですね。
グリップの内側の削り出しや、リアサイトの作成に使用しましたが、その時点ではまだ使いこなせていなかったので、次回はもう少し良いものが出来るはずです。
次は実射性能です。
インナーバレルは内径6.03mmでNONホップの5インチ。
BB弾はマルイの0.2g。
エアコンプレッサーを使用し、圧力は0.5Mpとなっています。
※ガスと同じくらいのはずです。
カートリッジは初期型の金属製を、前回の記事の弾頭を可動式にしたものを使用しています。
このカートリッジはまだ一つしか作成していないので、一発撃つたびに装填個所を移動させています。
初速はこんな感じになりました。
安定して70m/s出ていないのが残念ですね。
装填箇所によって違うのかもしれません。
次にグルーピングです。
5mの距離から計測しました。
まず最初に撃ってみたところ、上にずれてしまいました。
サイトを調整し2回目です。
6発撃ったのですが、1発弾着個所が分からず、的を外してはいないので恐らく重なっているようです。
3回目は一発撃つたびに弾着を確認しました。
最初の4発が非常に良くまとまったので期待したのですが、5発目がやや下、6発目が上にずれてしまいました。
6発目はシリンダーの動きが渋く、トリガーがスムーズに引けなかったためにガク引きっぽくなってしまったようです。
実射性能に関しては、前作より良くなっているので非常に満足しています。
特に、元々初期型の金属製カートリッジは低性能と評価していたので、この結果が出るようになったのは予想外でした。
可動式弾頭は有効なので、今後はこれを自作するつもりです。
次回の記事で今作のものは最後になりますが、実射性能に関連するカスタムを備忘録を兼ねて羅列する予定です。
つづく。
2018年02月04日
コクサイ S&W M10 改一号 その27
グリップの塗装を行いました。
滑り止めとしてストーン調スプレーを吹き付けたあと、黒の染めQと半つやクリアで仕上げました。
滑り止めのパターンは好みに合わせて通常と逆にしています。
グリップの塗装も行いほぼ完成なのですが、完成披露の前にどうしても作っておきたかった特製カートリッジを製作していました。
どのように特製なのかと言いますと、弾頭部分が少し飛び出すようになっています。
これは、BB弾が発射される際にガス圧によって弾頭が前進し、シリンダーとバレルの隙間を埋めた後BB弾が飛び出すことで、ギャップにつまづきにくくなるという効果があります。
さらに、ガスルートを5mmに拡大したり、リムの底が平面になるように削るといった修正で、最終的に初速は70m/sほど出るようになりました。
元々中期以降の弾頭が樹脂のカートリッジでは70m/s出ていましたが、初期型では55m/s前後だったので大幅な初速アップです。
ひとまずこれでやりたいことは完了したので、次回は完成披露が出来ると思います。
つづく。
2018年01月21日
コクサイ S&W M10 改一号 その26
カートリッジの個体差で初速等が変わる原因を調査していましたが、どうやら微妙に全長が異なり、それが原因でシリンダーとバレルとの隙間が大きくなっているようでした。
ひとまず、調子の良いものを選抜して使うことにします。
射撃性能もそれなりになったので、仕上げに入ることにしました。
今回も塗装はせずにサンドブラスト後にシリコンオイルを塗布するだけにしようと思ったのですが、前作でもあったようにABS樹脂とプラリペアを使用した個所の色合いの違いが目立ってしまいました。
そこで今回は塗装することにします。
サンドブラストで小傷は消えていると思い、そのまま家に有った染めQブラックとつや消しクリアを吹いてみましたが、見事に小傷が浮かんでしましました。
まあ、あまり気にしていませんが。
あと、アウターバレルもブルーイングしなおそうと、ついでにサンドブラストして被膜を剥がしてみたところ、思いがけずいい感じのマットな光沢になりました。
仮で付けてみるとこんな感じです。
気に入ったのでこのままにしようと思います。
ちなみにサンドブラストした直後はこんな感じで、これはこれで味があります。
あとは、グリップ部のフレームに滑り止めのチェッカリングを入れてみました。
レアなヤスリである筋目ヤスリを使用しましたが、ガタガタになってしまいました。
とりあえず機能性は問題ないので良しとします・・・
つづく。
2018年01月14日
コクサイ S&W M10 改一号 その25
グルーピングの向上のために色々と調整していました。
グルーピングが悪い原因は、バレルとシリンダーのセンターが出ていないため、BB弾がギャップにぶつかって回転がかかってしまうためと思われました。
元々コクサイリボは、可動式のフォーシングコーンでシリンダーをロックさせバレルとシリンダーがずれないようにしているのですが、私はトリガープルをスムーズにするために可動式フォーシングコーンは外しています。
しかしその状態ではトリガーを引ききると、ハンドがシリンダーを余分に回転させてしまいセンターがずれてしまいます。
本来は、余分に回転しないはずですが、コクサイリボはなぜかハンドがシリンダーのラチェットに接触してしまうのでずれてしまうのです。
最初はシリンダーが回転し過ぎないようにしようと色々考えましたが無理そうなので、インナーバレルの方をずらしてセンターを出すようにしてみました。
まずは、シリンダーロックを矢印方向へ0.5mmほど移動させて、ロックさせる位置を変更しました。
すこし行き過ぎてロックされるようになります。
次にバレルをその位置に合うようにずらして固定させます。
元々の真鍮のフォーシングコーンを外して、新たに内径を大きくしたアルミのフォーシングコーンを作成しました。
そこにバレルをずらして配置し、隙間にはプラリペアを流し込んで固定させています。
正面から見るとこんな感じに横にずれてバレルが配置されます。
この調整で、グルーピングは良くなったように見えます。
しかし、カートリッジによっては初速が落ちたり、弾道も安定しないようなことがあるので、まだまだ実射性能向上の作業は続きそうです。
つづく。
2018年01月06日
コクサイ S&W M10 改一号 その24
レースガン風サムピースを作成しました。
アルミからの削り出しですが、1パーツで削り出すのは無理だったので3パーツに分けて削り出した後、接着させています。
このタイプのサムピースは非常に押しやすく、これに慣れてしまうと普通のサムピースには戻れなくなりますね。
あとは、以前作成したアルミのアウターバレルにフロントサイトを付けてブルーイングを行いました。
アルミへのブルーイングは被膜強度が弱いためかすぐに削れてしまうので、試しにつや消しクリアを吹いてコーティングしてみました。
が、つや消しクリアは少しの引っ掻きで白くなってしまったため、小傷だらけになってしまいました。
失敗でしたが直すのも面倒なのでこのままにします。
外観に必要なパーツがようやく揃ったので、組み上げて久しぶりに実射したところ酷い状態でした。
NONホップなのにホップしたり、特に右に曲がることが多く5mくらいの距離でも15cmの的を外す感じです。※原因は大体分かっていますが・・・
今後は実射性能アップのカスタムを行っていく予定です。
つづく。
2017年12月25日
コクサイ S&W M10 改一号 その23
グリップ形状が大体出来ました。
滑り止め加工を行うか悩みましたが、今回はこのまま塗装しようと思います。
正直、イメージしていたのと少し違ってしまいましたが、最初はこんなもんだろうということにしています。
付けてみるとこんな感じ。
手間はかかりますが、満足度は大きいですね。
あと、リアサイトをブルーイングしてみました。
最初は簡単そうな「ドブ漬け」という方法で試しましたが、表面に煤が付くだけで失敗でした。
手を抜かず「塗り」という方法で行うと、徐々に黒くなって上手く行きました。
ただ、ネジはステンレスのためか染まりませんでしたので塗装する予定です。
つづく。
2017年12月19日
コクサイ S&W M10 改一号 その22
グリップを作成中です。
本当は木製にしたかったのですが、失敗した時にリカバリー出来ないのでまずは樹脂で作成することにしました。
外周と内側の切削が終わりましたが、結構面倒くさいですね・・・
20mm厚のABS板に作製したいグリップ形状を描いて大体の形を切り出した後、その形状にやすりで成形。
※木工用のヤスリが削りやすいです
その後、マイクロフライスでグリップのフレームとガスタンクの厚みに合わせて掘っていきます。
付けた時のシルエットはこんな感じで、いい感じに好みの形状になっていて期待出来ます。
備忘録もかねて、今回掘った深さの数値はこんな感じでした。
つづく。
2017年12月15日
コクサイ S&W M10 改一号 その21
リアサイトを作成しました。
最初の予定では簡易的な調整しか出来ないようにするつもりでしたが、技術的に行けそうだったので上下左右の調整機構にも挑戦しました。
上下はこのようにスプリングでサイトを押し上げているのを、皿ネジで押さえつけて調整するようになっています。
左右はM2ボルトにナットを二つ取り付けておき、ボルトが回転してもナットは回転しないようにしておくと、ナットはボルトに沿って移動するようになります。
サイトはナットの間に挟まれるように取り付けておけば一緒に移動するという仕組みです。
M2のダイスとタップがなかったので、既製品のものを使用しせざるを得なく、コンパクトに出来なかったのが不満ですね。
また、サイトも上部ではなく、後部に取り付けるようにした方がかっこよかった。
今回は試行錯誤で作成したので、色々とボロボロになってしまいましたが、ノウハウは得たので次回はもう少しましになるかと思います。
つづく。
2017年11月06日
コクサイ S&W M10 改一号 その20
初速アップを色々と試みていましたが、思うように行かないのでひとまず性能は考えず、好きに作っていくことにしました。
このままだと完成しないので・・・
インナーバレルを5インチくらいにしたので、アウターバレルをアルミから削り出しました。
これをはめられるように元のアウターバレルの先端を拡張しました。
仮で組み込むとこんな感じです。
実際は隙間にパテを埋め込んで完全に固定する予定です。
後は、リアサイトも作成中です。
かなり適当な造りですが、上下に調整できるようにします。
左右の調整はまだ技術的に無理そうなので次回作に。
今回リアサイトのアルミ削り出しのために超小型のフライスマシンを購入しました。
プロクソンの一番小さいやつです。
全てをこの機械で削り出すのは無理ですが、ある程度手作業で形を作った後に形状を整えるといった程度であれば、十分使えます。
このままだと完成しないので・・・
インナーバレルを5インチくらいにしたので、アウターバレルをアルミから削り出しました。
これをはめられるように元のアウターバレルの先端を拡張しました。
仮で組み込むとこんな感じです。
実際は隙間にパテを埋め込んで完全に固定する予定です。
後は、リアサイトも作成中です。
かなり適当な造りですが、上下に調整できるようにします。
左右の調整はまだ技術的に無理そうなので次回作に。
今回リアサイトのアルミ削り出しのために超小型のフライスマシンを購入しました。
プロクソンの一番小さいやつです。
全てをこの機械で削り出すのは無理ですが、ある程度手作業で形を作った後に形状を整えるといった程度であれば、十分使えます。